2010年11月27日土曜日

太陽電池 日本勢「システム販売」で対抗

 「太陽電池は薄型テレビのように、すでにコモディティー(汎用製品)化した」と話すのは、世界シェア3位の中国サンテックパワー日本法人の山本豊社長だ。日本の先端技術を生かした製品の一つだった太陽電池も、すでに技術の差別化が難しい段階に入り、価格競争と淘汰(とうた)の時代が訪れたというのだ。

 山本社長は「今後、日本メーカーが衰 レッドストーン rmt
退し、新興企業が台頭するのは明らか」と指摘する。その理由として、日本勢は総合電機メーカーが中心であるのに対し、海外メーカーの多くが専業であることを挙げ、「市場の変化が激しい業界では、迅速に戦略を決定できる専業メーカーが適している」と説明する。

 サンテックパワーは昨年の日本市場参入後、ヤマダ電機との提携で販路を確保。「年内
にシェア10%を達成する」(山本社長)と強気の目標を掲げる。ただ、日本勢が一方的に守勢に追いやられるわけでもない。

 日本市場は欧米などと違い、住宅向けは太陽電池パネルにパワーコンディショナーなどを加えたシステムで販売するのが一般的。「独特の市場は海外勢には参入障壁」(山本社長)との不満も聞こえるが、専業メーカーにはないノ
ウハウで差別化を図る総合力の高さは、日本メーカーの強みといえる。

 三洋電機を子会社化したパナソニックは、太陽電池と家庭用蓄電池、家電をネットワーク化する「家まるごとサービス」を提唱。三菱電機も「まるごと」戦略で足並みをそろえ、京セラは独自のフランチャイズ展開でアフターサービスに力を入れ、海外勢に対抗する構えだ。政府などの
支援で当面の拡大が約束された市場の争奪戦は、これからいよいよ本格化する。(森川潤)

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引用元:売買 不動産 | 大分市