2011年2月10日木曜日

円安背景に続伸する日本株、上値追いにはなお慎重

 [東京 31日 ロイター] 31日の東京市場は、日経平均が小幅に続伸している。米経済指標の改善や、為替が1ドル93円台の円安に進んだことで買い安心感が広がった。
しかし、日銀が4月1日に発表する企業短期経済観測調査(短観)をにらみ、景気回復期待を先行して織り込んだフシもあり、上値追いに慎重な声も出ている。
 午前の為替市場 rmt アラド戦記
でドル/円が93.35円まで上値を伸ばし、3カ月ぶりの高値圏に到達した。売買が交錯する中「本邦勢は月末?期末のドル買い需要が強い」(邦銀)とされ、ドル/円の騰勢が続いた。
 一方、クロス円では英ポンド/円の上昇が目立った。「短期筋の英ポンドのポジションは基本的にショートだが、昨日はショートカバーが優勢となり英ポンドが上昇した。英 arad rmt
ポンド/円ではマクロ系ファンドの買いが入り、ストップ(損失確定の買い戻し)を巻き込んでいる」(外銀)という。
 朝方の取引では、豪ドル/米ドルが、2月の豪小売売上高と住宅着工許可件数が予想外に減少したことを受けて急落し、一時0.9144米ドルをつけた。対円でも一時84円後半まで下落した。これらの指標を受け、6日の利上げ確率は発 rmt CABAL
表前の75%付近から63%まで低下した。しかし、その後豪ドルは値を戻し、利上げ確立も70%付近まで回復した。 
 こうした中、節目の1万1000円台を回復した日本株に高値警戒感も出ている。東海東京証券エクイティ部部長の倉持宏朗氏は「アイスランドの格下げに関するニュースなどで欧州懸念もくすぶり上値追いに慎重になっている。日銀短観 rmt アトランティカ
や米雇用統計など重要指標の発表を控えていることも手控え要因だ。国内勢からはバスケット売りなども観測されている」と指摘する。
 20日発表の3月米消費者信頼感指数が事前予想を上回るなど米国の消費関連統計は、底堅さを示している。
 雇用についても底入れが接近しているとの見方が多く、米景気回復期待が世界的な株高を支えているが、その
一方で「景気回復や財政赤字拡大などを背景に米長期金利には上昇圧力がかかっている。再び米長期金利が急上昇するようであれば米株調整の引き金になりかねない」(準大手証券ストラテジスト)との懸念もある。 
 <長期金利は1.4%ちょうどで足踏み> 
 円債市場では、先物中心限月6月限が前日終値を挟んで上下に振れる展開となった。年金勢
の一角が、償還期間が短い債券を売却する一方、期間が長めの債券を購入するオペレーションに踏み切るなど、期末特有のポジション繰りに終始した。長期金利の指標銘柄である10年最長期国債利回りは1.4%ちょうどで足踏みした。
 外資系証券の関係者は「年金勢のインデックスの長期化を狙った動きではないか。アクティブ、パッシブともに動いている
」と話した。一方で「年度末に加え、日銀短観など重要指標の発表を控えているため、投資家の動きは鈍っており、明確な方向感は出にくい」(別の外資系証券)との声も聞かれた。
 郵貯?簡保の預入限度額引き上げに関しては「過去の限度額引き上げの際も、郵貯や簡保への資金フローが必ずしも増えていない」(国内金融機関)と冷静な見方が多い。アセット
アロケーションに絡む思惑も浮上しておらず、債券市場では消化難の状況という。 
 (ロイター日本語ニュース 金融マーケットチーム)

【関連記事】
? 1万1000円回復後の物色対象、内需株に波及も
? 日経平均反発、終値で約1年半ぶり1万1000円台
? 新年度株式こうみる:4─6月に1万2000円回復=大和住銀投信
? 商品高でリスクマ
ネー途切れず、過熱感との綱引き続く日本株
? 日経平均は配当落ち分で実質プラス圏、個人の買いが下支え

引用元:函館市歯科の総合情報サイト

0 件のコメント:

コメントを投稿